甘ちゃん

チャタケ

2007年05月17日 13:04

渡米前に面接を受けた所から一次選考通過の連絡を受けた。帰国後に二次面接、最終面接を受け、それらを通過すれば晴れて内定を受け取ることができる。現状において、パーマネントの職を得る最後のチャンスとも言えるだろう。
もし無事に内定を得ることができた場合、中学以来志してきた核融合の道からは離れることになる。それを考えると、15年間(来年の春には16年間)追い求め、勤務地への拘りも捨ててまで(もとよりないのだが)就こうとした思いを考えると、この決断に後ろ髪が引かれてしまうのも仕方ない気がする。
じゃあ、ここでこの話を蹴って(帰国後面接という待遇で蹴るなんてことはできないが)、核融合関係の職に絶対就けるのか?というとそれもわからない。そのような思いを抱く原因のうち、「核融合の研究をするために博士課程の三年間をやってきた」という思いが自分の場合はかなりの部分を占めている。

ここでどうするかを決めるのは自分次第だ。そもそも、こういう悩みは内定を得てから考えるべきことであり(面接で核融合や高速増殖炉への未練はないか聞かれるかもしれないが)、仮にこの話を蹴ってポスドクの道を歩んでも、どこかで妥協する時があるだろう。
しかしながら、ここで核分裂炉の仕事に就くのには何かしらの「縁」を感じてもいる。全てが終わった後でしかかけない部分もあるが、やはり「縁」を感じざるを得ない。
こういう思いを抱くのも、まだ就職に対して「甘ちゃん」なんだろう。全ては帰国後の面接を全てクリアしてからだ。

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