青葉萌える地発北海道行き

初の学会の緊張感もあり、寝坊することなく朝起きた僕は、一階に降りて朝食を取った。朝食はセルフサービスになっており、主にウィンナー、ハムなどの燻製品が多かった。それとベトナム名物のフォー（麺？）があり、フォーといくつかハムやウィンナーで済ませた。一応水や牛乳があったのだけれど、自分の身体に自身がもてなかったので、大人しくコーヒーを飲んだ。

学会の斡旋で泊まったわけではないので、会場までは自分で行かなければいけない。まずフロントでタクシーを呼んでもらい、メモに会場の大学名と住所を書いておいた。地球の歩き方に寄ればタクシー運転手にはほぼ英語が通じないからだ。欲を言えばこの段階で地図が欲しかったのだが、残念ながら詳細な地図を得られなかった。これが会場までのトラブルの一因となる。納得いく準備を整えられないまま、ボーイにタクシーが来たことを告げられた僕はタクシーに乗り、メモを見せた。
すでにハノイ市内は暑くなっており、スーツ姿には厳しくなり始めていた。そして、大通りに向かうにつれて増えていく原付！水曜どうでしょうで原付のすさまじい多さに大泉さんたちが驚いていたが、確かにすごい！乗っているタクシーはあっという間に原付に囲まれるし、曲がるときは原付・車の流れが完全に途切れることはないので、少し流れが緩まったらすかさず車もしくは原付の頭を突っ込んで少しずつ曲がっていく。その光景のすごさに圧倒された僕は、途中からどこに向かっているかわからなくなってしまった。そして、タクシーの運転手に着いたよと言われたのは、明らかに大学ではなくどこかの会社のようなビルだ・・・。心のうちで”違うよな・・・”と思い、その建物の守衛さんらしき人に紙を見せるとうなずく！半信半疑のままタクシー代を払い、建物の中に入る。学会の会場を捜すため、建物のフロア案内を見るが全く持って一致するフロアが無い・・・。そこで、エレベータの前に居た人に改めて場所を尋ねると”違う”との一言。愕然としながらも、少し早めに出た自分の判断の良さを褒めた。とりあえず、会話からするとこの建物からまっすぐ歩いていくとあるらしいのだが、ここに来るまでに見た車や原付の多さから素人の僕では歩くのは困難だった。そのため、近くのタクシーを捕まえてもらい、再びタクシーにて移動。今度は無事に目的地につくことができた。


で、これが学会会場の写真である。結構重厚な作りとなっており、歴史を感じさせる建物であった。中は冷房が効いており、休み時間もこの建物の中にいた。

初日は自分の発表がなかったので、適当に講演を聞き、そして昼食となった。今回は学会会場内の食堂で取るのではなく、会場の外にある店で取ることになっているらしい。先生方は移動が面倒くさいなぁと言っていたが、学生の僕としてはタダ（参加費に含まれているからタダじゃないんだけれど）で外の良い飯を食べれるとあって嬉しかった。そして初日の昼を食べたのがここ。


ここで食べた料理の幾つかをアップ。まずは海老のフライと川魚の煮物（？）。ベトナム料理で出てくる魚介類の殆どは海で取れたものではなく、川で取れたものらしい。これは同席していたベトナム人の学生に聞いた情報。やはり川で取れたものであるせいか、香辛料をふんだんに使い泥臭さを消している感じがした。東南アジアの料理がスパイシーな物が多いのはここら辺に関係しているのだろうか？なにはともあれ、ボリュームもあり、僕にとっては程よい辛さで非常に美味しかった。




昼食で出てきたデザートがこちら。食べた日から大分たってしまったので、味などは殆ど忘れてしまった・・・orz。確かココナッツの味がして、トルコアイスのように粘り気が強かった気がする。


昼食を食べ終わった後は学会会場に戻り、午後の講演を聞いた。その講演後は‘Welcome reception‘が開かれた。立食形式のものであり、手伝いの学生も含めてこのレセプションに参加している学生はほとんどいなかったので、満足行くまで食べることができた。途中、この会場である大学の声楽サークルの子が生演奏に合わせて歌ってくれたり、ショーもなかなかのものであった。その子の写真をとってきたのだが、手振れが激しいためアップは断念した。プライバシーもあるしねｗ。その会場で学会が出しているホテルと会場の連絡バスの出発時刻を手にした僕は、その学会で知り合った東京理科大学の学生と共に、学会が運行するホテルまでのバスに乗り、初日を終えた。

あなたにおススメの記事