青葉萌える地発北海道行き

この日は学会最終日。発表も終わった僕はかなりお気楽なモードで朝を迎えた。だって特にすることがないし、基本的に他の発表は専門外だし・・・。まぁ、適度に興味がある所(ロボット関係)を聞くことにして、クーラーが効いている方の会場で過ごすことに決めた。

ホテルの朝食は、一日目の昼食で知り合い、偶然にも同じホテルの学生と一緒に食べた。彼はロボット関係の研究を行っていて、今日が発表。口頭発表を高々2回程度(そのうち1回はカンペを読んでいた)の俺にはアドバイスは無理だった。それにそれなりに練習してきているらしいので発表は大丈夫そうだったし。その彼は昨日の夜に着いた先生と発表終了後にハロン湾に一泊二日のバカンス(?)に直行するみたいだった。恐らく今日が最後になるだろうということで、一応別れの挨拶をしておいた。
|さて、たびたびベトナムの交通事情は話題にしているが、ここで朝のラッシュ時の状況を見てもらおう。ちょっとわかり辛いかもしれないが、バスの向こうに見える人だかりは全員原付に乗っている。その上、原付は二人乗り、ノーヘルが当たり前。もう少し混みだすと車は完全に原付に囲まれてしまう。そんなわけで真直ぐ行くのは問題ないが、曲がる時は一苦労。ベトナムでは車や原付が曲がったり、歩行者が道路を横断する時にあるルールが存在する。
|「先に頭を入れたものが勝ち」
|非常にシンプルなルールである。が、そこには譲り合いという精神は存在しない。みんなが我先にと頭を突っ込もうとし、その主張のためクラクションを鳴らし続ける。そんなわけでベトナムの朝はクラクションと共に始まる。ただ、夜間は社会主義国である影響からか車は少なく、逆に安心して歩ける。



次なる写真は大泉洋の人気と共に知名度も上がってきている [水曜どうでしょう]:http://www.htb.co.jp/suidou/ のベトナム縦断の出発地であるホテル日航ハノイの前である。水曜どうでしょうを愛する僕としては密かに感動していた。あの4人組と同じ場所にいて、同じような風景を見ているのだと・・・。できれば同じホテルに泊まりたかったけど、値段の関係で断念。ただ、日本の先生方はほとんどここに泊まっていた。やっぱり、それなりの設備がないとやなんだろうな、先生方は。



同じホテルに泊まっている学生の発表を聞いた後は、クーラーの効いた会場で発表を聞いていた。前回の学会では他人の発表では殆ど寝てしまっていたが、英会話の効果か多少は話がわかったので比較的起きていることができた。後一人で学会に来ると真面目に出席しますね。観光計画を立てていなかったのもあるけど、折角金を出してもらっているのだから、しっかり出席して勉強しなくてはという気持ちになるからです。
|学会最終日の昼食はベトナムの高層ホテルでバイキング形式のものでした。大先生が近くにいる食卓だったので料理の写真はありませんが、周りの景色を撮ってきました。ハノイの民家は重厚な作りのものが多いです。これはフランスの植民地時代の名残なのかな？





昼食後は学会会場に戻り、残りの発表を聞き、学会も大きなトラブルも無く終了した。最終日には学会が水上人形劇の鑑賞会を開いてくれていたので、折角の機会なので観に行くことにした。
|この水上人形劇は写真のように水が張ってある舞台で人形を使って3〜5分位の劇をだいたい17話くらい行う。これは1000年の昔から伝えるもので、11〜15世紀には娯楽として宮廷にまで広がったようだ。



音楽は見えづらいけどこちらで演奏されている。この音楽に合わせて人形が動く。



芝居中に撮影することに抵抗があったので、一枚だけ撮ってきた。撮影するのは別に禁じられているわけじゃないんだけどね。



人形劇の内容は言葉の壁もあるので、完全に理解することはできなかったが、その雰囲気を味わうことができて良かった。それにしても、あの人形たちがどうやって操られているかは全くわからなかった。そこは秘密なので未だに明かされていないらしい(当然だな・・・)。
|人形劇を見終わった後は学会が手配してくれたバスでホテルまで送ってもらった。車内には学会の手伝いしてくれているベトナム人学生がいたので、地図を広げてハノイの観光スポットを聞いた。お勧めはホー・チ・ミン博物館、そしてチャンティエン・プラザというショッピングモールらしい。明後日ハロン湾に行くことを決めていたが他には何も決めていなかったので、まずはそこをめぐることを決めて、礼をいいバスから降りた。
|ホテルに着いて時計を見るともう８時を過ぎていた。これからご飯を食べに一人で街を歩くのは海外旅行に慣れていない僕には不安だったし、疲れもあった。そのため、ホテルの一階にあるレストランで食事を取ることにした。学会も無事終えれたことを祝い、ベトナム産のタイガービールでささやかな乾杯をした。



ベトナム料理に舌鼓を打ち、部屋に戻った僕はシャワーを浴びて、今日かいた汗を落とした。シャワーを浴びたお陰で少し疲れが取れたので、簡単に明日の市内観光で巡る場所を決めてそうそうに床に着いた。

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