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プロフィール
チャタケ
北海道出身で、東北の大学を卒業し、東京で働いています。
徐々に南下しています。

2006年12月01日

出発日

アメリカから戻ってきてもうすぐ2週間。すっかり日本の生活リズムに戻り、日々同じ生活リズムで暮らしている。その中で研究や周りの出来事はゆっくりと変化、前進していっているが、その緩やかさのためにアメリカで得た刺激は遠のきつつある。アルバカーキのサンディア・ピークからの景色を見たときに、”アメリカはやっぱりすごい”、”アメリカで自分を試してみたい”と思った気持ちも次第に薄らいできている。だからこそ、今アメリカ旅行を振り返り、”なぜそう思ったのか?”を理解する必要がある。
ベトナムの時よりは早めに完成させる予定です。途中で文体が変わることがあるかも知れませんが、よろしくお願いします。
出発日(11月12日)は朝5時に起きた。
今回は成田空港からサンフランシスコを経由して、学会開催場所アルバカーキへと向かう。成田空港を発つのは夕方であったが、成田空港への移動に選んだ飛行機が朝8時に出発するため、まだ日が昇らないうちに動きはじめなければならなかった。
大学で後輩を拾って一路地元の空港へと車を走らす。余裕を見て出発したつもりだったが、出発時刻の25分前とギリギリの到着になってしまった。チェックインを済ませて荷物を預け、搭乗口へと向かう。席は3人と1人に分かれることになった。僕は1人の席を選んだ。大学院生になってから入ってくる後輩の価値観の変化、それに伴う研究室のある部分の価値観の変化にうまく適応できない僕は、いつのまにやら後輩と話すのが苦手になっていたからだ。
飛行機が離陸してしばらくすると眠りに落ちていた。寝たのがその日の午前2時だから仕方ない。成田空港へは仮眠を取る程度の時間で到着した。
バスで飛行機から国内線の到着口へと移動する中、周りを見てみるとパスタのように絡み合っているような複数の道路が見えた。今までの国際空港では見たことのない道路の作りは、今回の学会旅行がこれまでの学会旅行とは違うことを予感させた。
手荷物を受け取って国際線の受付カウンターへと向かったが、さすがに搭乗7時間前のためかカウンターは開いていなかった。時間を潰すにはスーツケースが邪魔なので、預かり所に預けることにした。
出発日
荷物を預けて次は両替に向かった。持って行く金額は300$を考えていた。全額を現金で持っていくのは避けたかったので、100$を現金、200$をトラベラーズ・チェックにする予定だった。しかし、搭乗口近くにある両替所はトラベラーズ・チェックを作れる金額が300$からであったり、200$でもその額面が大き過ぎたりと、自分の希望に合った両替ができる場所は見つからなかった。「早くご飯を食べて休みたい」という気持ちがみな強かったので、トラベラーズ・チェックが100$×2で両替した。
しかし、両替を終えてレストランフロアに向かう途中で、より小額のトラベラーズ・チェックに両替できる所を見つけてしまった。・・・マーフィーの法則か。
レストランではしばらくは日本食を食べれないだろうという思いから、天丼を頼んだ。他の人はカツ丼を頼んでいたが、アメリカでは肉を食べ続けるだろうという考えからだった。
食事を終え、次は旅行先での暇つぶしに本を探すことになった。僕は「荒野のおおかみ」と「ノルウェイの森」を持ってきていたので、お付き合いということになる。見つけた本屋はツ○ヤと一緒になっていて、本だけでなくDVDとそのプレイヤーの貸出も行っていた。機内での長い時間やホテルでの時間潰しで借りていくのだろうか?ベトナムや韓国で何を言っているのかわからないテレビ番組を見ていたことを思い出すと、その気持ちもわかる気がする。しかし、そういう状態で見るテレビ番組もまた旅の楽しみになるのではないだろうか?
そう考えているうちに他のメンバーは本を選び終えていた。チェックインまでに終えるべきことを全て終えたことを確認し、体を休められる場所を探した。初学会のM2は言うまでもなく、何度か学会を経験している助手や僕も、ここ数日は寝不足だった。搭乗口近くにイスを見つけ、座ると共に眠りに入る・・・はずだった。しかし、初めてのアメリカ旅行に気持ちが昂ぶり眠けがこない。他のメンバーが寝ているので、一人滑走路を眺めた。
出発日
「日本の空の玄関」との異名をとる成田空港。広大な滑走路に見える数々の飛行機を見ていると、その異名も伊達じゃないと思えてくる。しばらく眺めているうちに「臆することはない、自身をもて」という声が心の奥から聞こえてきて、次第に眠けが襲ってきた。そして、イスへと戻り眠りについた・・・。
起きて腕時計を見ると午後2時。出発まで後3時間となった。他のメンバーは眠ったり、本を読んでいた。僅か2時間の眠りだったが眠けはさっぱり消えたので、「荒野のおおかみ」を読み始めることにした。この本は 文芸ジャンキーパラダイス の「魂の救命ロープ・続・101匹名言大後進」で見かけた本だった。しばらく読んでいると咽喉に渇きを覚えた。目の前には抹茶ラテなどを出している喫茶店がある。目を覚ました助手さんに、しばらく日本茶は飲めなくなるので飲みませんかと誘ってみると、飲もうかとい返事をいただいた。さっそく喫茶店に入り、イチジクと胡桃パンと煎茶ラテを注文した。
出発日
イチジクと胡桃パンは焼きたてで、やわらかくて甘く美味しかった。煎茶ラテも煎茶とミルクが程よく混ざっていて、飲みやすかった。改めて日本の良さを実感し、しばらくの間日本を離れることに寂しさが湧いてくる。
ゴミを捨てて戻ってくると、時計の針は3時を過ぎていた。預けていた荷物を受け取り、カウンターへと向かう。今回はe-tiketと呼ばれる航空券であった。航空券の手配をしてくれた後輩の一人は、夏休みの海外旅行でその形の航空券を使ったことがあるらしく、スムーズにチェックインし、荷物を預けることができた。
荷物を預けたその足で入国審査へと向かう。入国審査前の身体検査や搭乗口への移動時間を考えると、時間が十分にあるとは言えなかった。
機内持込物検査場に並んでしばらくすると、待っている人の列は一気に増えていた。やはり、早め早めに動いて正解であった。持込物の検査を4人とも滞りなく終え、検査に出した金属類を見につけながら出国審査へと向かう。出国審査はこれで三回目だが、今までは地元の空港の出国スタンプしかなかった。初めての成田空港のスタンプに心躍る自分がいた。
免税店などに立ち寄りながら搭乗口まで向かう。搭乗口まで移動して、それぞれ本を読んだり、再び眠るなどして搭乗までの時間を潰していると、機内準備のために出発が遅れるという放送がかかった。英会話に通い続けた成果か、難なく意味を聞き取ることができた。現地での乗り継ぎ時間があまりないことが不安であったが、長距離移動なので多少の遅れは挽回できるだろうという思いもあった。予定の搭乗案内時間を20分位過ぎてから、搭乗が開始された。初めての時差がある旅行が始まった。

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Posted by チャタケ at 23:44│Comments(0)アメリカ旅行
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